アカデミー賞Navi  >  アカデミー賞について

アカデミー賞について

アカデミー賞とは

アカデミー賞とは、「映画芸術科学アカデミー(The Academy of MotionPicture Arts and Sciences)」の 会員の投票によって実施される映画賞のことです。
このアカデミー賞の選考は毎年1回行われ、受賞式はだいたい3月前後に行われます。
第1回のアカデミー賞受賞式の際は、会員数250名程度で、授賞式も30分程度と非常に小規模なものでした。
その授賞式の様子は、内輪で集まるディナー・パーティーのようなものであったと言われています。
しかし、現在では6000人を越え世界中の映画ファンが注目する一大イベントとなっています。

アカデミー賞の設立理念

映画芸術科学アカデミー設立の目的は表向きには
「映画芸術および科学の質の向上を図ること」
であるとされています。

しかし実際にはこのような目的ではなく、ルイス・B・メイヤー氏の経営者としての危機意識が 映画芸術科学アカデミーの設立を行わせたと言われています。

1920年代のハリウッドの映画界では、小道具係や照明係などの労働者たちが中心になって労働組合を 組織していました。
これらの組合は労働条件の改善や賃金引上げを要求し、激しく経営陣と対立するようになっていたのです。
この対立に頭を痛めていた経営者であるルイス・B・メイヤー氏は、こうした組合が俳優・監督・脚本家たちの 間でも組織されることを大変おそれていました。
このような組合が俳優・監督・脚本家などに広まる前に、経営陣側で俳優・監督・脚本家などの ハリウッド映画人による組織を作ってしまおう、そんな思惑により映画芸術科学アカデミーの 設立の本当の目的であるといわれています。
この映画芸術科学アカデミーに映画制作に携わる主要人物たちを含めることで、そこで労働問題などを 話しあうようにしよう、ルイス・B・メイヤー氏は設立前に、そのような内容のことを身近な 人間に漏らしています。
こうすることで、経営陣主導で労使関係を有利に導きたい、そんな思惑がルイス・B・メイヤー氏の頭の中には あったと言われています。

このような思惑で設立された映画芸術科学アカデミーであったため、設立当初には アカデミー賞という賞の構想もありませんでした。
しかし、映画芸術科学アカデミーの活動のひとつに
「優れた業績に対する表彰」
という項目が付け加えられたため、いわばオマケのような感じでアカデミー賞は始められました。

「映画芸術科学アカデミー」の会員たち

「映画芸術科学アカデミー」の会員は、アメリカで映画製作に関わっている俳優、監督、プロデューサー、 撮影監督、美術監督、音楽監督など、各部門で実績を積んだプロにより構成されていると言われています。
この「映画芸術科学アカデミー」の会員数は設立当初は36名で、第1回授賞式時にも250名程度でした。
しかし、年々その会員は増え続け現在では6000名を越える会員がいると言われています。

日本人の会員は今のところ2人で一人は故黒澤明監督であり、もう一人については非公開とされています。
これに加えて先日、日本人俳優の渡辺謙さんが「映画芸術科学アカデミー」の新規会員候補として 招待状を受け取り非常に話題を呼びました。

ちなみに、この「映画芸術科学アカデミー」の会員になると、年間200本以上の映画を観なければ ならないと言われています。
そのため現役の俳優や監督が会員となるのは難しいかもしれません。

ところで、「映画芸術科学アカデミー」の会員については通常公開されることはありません。
今回あえて新規会員候補が公開されたのには、「映画芸術科学アカデミー」の会員には幅広い 人物が選出されているということをアピールするためとも言われています。